ベランダでミニトマトを育て始めた年、私は脇芽をずっと捨てていました。
「脇芽かき」が必要だと知って、せっせと取り除いていた。でもある日、ふと思った。この芽、捨てるしかないの?
調べてみると——挿し木にすれば、株ごと増やせることを知った。タダで、何株でも。
※あくまで個人利用にとどめてくださいね
この記事では、ベランダで実際に試した「脇芽の挿し木」の手順と、ミニトマトを元気に育てるための基本をまとめて紹介します。
ミニトマトの脇芽とは?なぜ取り除くのか
脇芽とは、茎と葉のつけ根から出てくる新しい芽のこと。放置すると枝が増えすぎて、栄養が分散し実のつきが悪くなる。だから「脇芽かき」=こまめに取り除く、が基本です。
挿し木に最適な時期は5〜6月と9月。真夏(7〜8月)は気温が高すぎて挿し穂が弱りやすく、失敗しやすい。この時期を外すだけで、成功率がぐっと上がります。
挿し木がうまくいかない3つの原因
① 直射日光に当てた
根のない状態で強い光を浴びると、葉からの水分蒸散が激しくなり補えなくなる。挿し木直後の直射日光は、最大の失敗原因です。
② 土が乾きすぎた
挿し穂は根がないため、土の水分だけが頼りです。乾燥が続くと一気に萎れる。最初の1週間は特に注意しましょう。
③ 切り口が傷んだ
切り口から雑菌が入りやすい。少し乾燥させてから挿すのがベターですが、そのまま挿しても成功することも多いです。
脇芽の挿し木で株を増やす手順

① 脇芽を切り取る
- 長さ10〜15cm程度の脇芽を、清潔なハサミで切る
- 切り口はナナメにすると水を吸いやすい
- 朝の涼しい時間帯に行うとストレスが少ない
② 下の葉を取り除く
- 土に埋まる部分の葉を2〜3枚取り除く
- 葉が多いまま挿すと蒸散が激しくて枯れやすい
- 上部の葉は2〜3枚残しておく
③ 切り口を乾燥させる(任意)
切ってから30分〜1時間乾かすと、雑菌の侵入を防ぐ効果がある。そのまま挿しても成功することも多いので、乾燥が面倒ならそのままでもOK!
丁寧にやりたい人はひと手間加えるくらいの感覚で!
④ メネデール希釈水(200倍)に1〜2時間つける
- 水にメネデールを200倍希釈して切り口をつける
- メネデールは発根・活着を助ける植物活力剤。ホームセンターで手に入る
- 水だけより発根率が目に見えて上がる!これは実感しています
⑤ 挿し木用の土に挿す
- 赤玉土(小粒)や挿し木専用培養土が向いています
- 割り箸で穴を開けてから挿すと茎が傷まないです
- 水やりにもメネデール希釈水を使うとさらに効果的なので、土にもあらかじめまいて湿らせておきましょう
⑥ 最初の1週間は遮光して管理する
- 遮光率50〜60%の寒冷紗、または室内のレースカーテン越しの光が理想
- 根が出るまでは直射日光をに避ける
- 1週間ほど経ったら、少しずつ日光に慣らしていく
⑦ 発根のサインを見逃さない
引き抜いて確認しようとすると、せっかく出た根が切れてしまう。
正しい見方は、挿し穂が枯れずみずみずしい状態を保っているかどうか。ピンとした葉・つやのある茎——それが根が育っているサインです
⑧ 発根後、日光に徐々に慣らす
- 遮光を少しずつはずして日光量を増やしていく
- 急に直射日光に当てると葉焼けするので注意
- 1〜2週間かけてゆっくり移行するのが安全
ミニトマトの基本的な育て方
置き場所・日当たり
1日6時間以上の日光が理想。日当たりが足りないと実がつきにくく甘さも出ない。ベランダの南向き・東向きが最も向いています。
水やりのコツ
水やりのコツは「毎日少しずつ」より、「土が乾いたらたっぷり」が根を強くします。
ただし挿し穂の場合は根がなく水がないとすぐに枯れてしまうので、最初のうちは土が乾かないように水を上げるのがポイントです。
葉に水がかかると病気の原因になるので株元に与えでください。
朝のうちに水やりをすると余分な水分が日中に蒸散して根腐れを防げます。
支柱と誘引
苗が30cm程度になったら支柱を立てます。
茎はゆるく結びます。
締めすぎると成長を妨げるので注意してください。
定期的に誘引することで風で倒れるのを防ぎ、実への日当たりも確保できます。
肥料のタイミング
最初の実がなりはじめたら追肥を与えます。
与えすぎると葉ばかり茂る「過繁茂」になる。
2週間に1回、液体肥料を水やり代わりに与えるのがシンプルで続けやすいです。
葉の色が緑色になりすぎていないか、花のついた茎がツンと立っていると栄養過多かもしれません。
花のついた茎は地面に対して平行か、少し垂れ下がる具合が良いです。
脇芽かきのタイミング
脇芽は小さいうちに手で摘み取るのが基本。大きくなってから切ると切り口が大きくなり病気のリスクが上がる。摘んだ脇芽は、今回紹介した挿し木に活用しましょう。
まとめ:捨てていたものが、育ちに変わる
「捨てるしかない」と思っていた脇芽が、今は大切な素材に見える。
メネデール希釈水に浸して、寒冷紗で遮光して、みずみずしさを観察しながら待つ。その小さなプロセスの積み重ねが、気づけば何株もの収穫につながっていた。
ベランダのミニトマト、まだ脇芽を捨てているなら次の一本、挿してたくさん収穫しましょう!

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